「世界文化賞」国際顧問にヒラリー・ロダム・クリントン元米国務長官
アメリカの元国務長官、ヒラリー・ロダム・クリントン氏が2022年9月より「高松宮殿下記念世界文化賞」(公益財団法人 日本美術協会主催)の国際顧問に就任しました。
アメリカの国際顧問は、2018年から元駐日大使のキャロライン・ケネディ氏が務めていましたが、ケネディ氏は駐豪大使の指名に先立って、2021年に退任。クリントン氏はその後任の国際顧問として、アメリカ推薦委員会を主宰し、受賞候補者の推薦を行います。
クリントン氏は、デイヴィッド・ロックフェラー、そのご子息のデイヴィッド・ロックフェラー・ジュニア、ウィリアム・ルアーズ、ケネディ各氏に次いで、5人目のアメリカの国際顧問です。
ヒラリー・ロダム・クリントン氏の略歴
Hillary Rodham Clinton (1947年10月26日生まれ、74歳)
米イリノイ州シカゴ生まれ。ウェルズリー大を卒業後、イェール大ロースクールを経て弁護士に。1975年、大学院で同窓だったビル・クリントン氏と結婚。全米で最も優秀な弁護士100人にも選ばれた。1993年に夫が大統領に就任後、ファーストレディーとして医療保険改革に取り組んだ。2000年の上院選で当選し、2006年に再選。2008年の大統領選に出馬した際は優位とされながらアイオワ州でバラク・オバマ氏に敗れ、その後撤退。2009-2013年国務長官。2016年の民主党大会で大統領候補に指名され、大統領選でドナルド・トランプ氏に得票では上回ったが、選挙人数の差で敗北。
第39回(1996年)グラミー賞最優秀スポークン・ワード・アルバム賞受賞。2021年、カナダのミステリー小説家ルイーズ・ペニーと共著で、新任の米国務長官を主人公にした国際スリラー小説『State of Terror』を発表。回顧録など多くのノンフィクション作品を執筆しているが、小説は初めて。
国際顧問
クリントン氏以外の国際顧問は、ランベルト・ディーニ(元イタリア首相)、クリストファー・パッテン(英オックスフォード大学名誉総長)、クラウス=ディーター・レーマン(前独ゲーテ・インスティトゥート総裁)、ジャン=ピエール・ラファラン(元フランス首相)各氏。各国際顧問の下に専門家からなる推薦委員会があり、毎年、受賞候補者を推薦します。各国際顧問はそれぞれの国で受賞者を発表します。2022年7月8日に逝去した安倍晋三氏(元首相)は、2021年9月から国際顧問を務めていました。