授賞式写真

高松宮殿下記念世界文化賞 第8回若手芸術家奨励制度

2004年 6月 8日
毎年、世界の優れた芸術家に贈られる高松宮殿下記念世界文化賞(財団法人 日本美術協会主催)の第16回受賞者5人が、6月8日早朝(日本時間午前3時)、ベルリン、東京など世界6都市で発表されます。
今年で第8回を迎える若手芸術家奨励制度の対象団体には、ドイツ、チェコ、ポーランドの3カ国の若手音楽家で構成する「中央ヨーロッパ(中欧)青少年サウンド・フォーラム」が選ばれました。
受賞者5人と若手芸術家奨励制度に選ばれた団体は、6月8日正午、ベルリンの日本大使館で開かれる受賞者発表記者会見で初めて紹介されます。その席上、「中央ヨーロッパ(中欧)青少年サウンド・フォーラム」には賞状と奨励金500万円が贈られます。今年の選考はドイツのリヒャルト・フォン・ワイツゼッカー国際顧問の委員会が行いました。


第8回 若手芸術家奨励制度

中央ヨーロッパ(中欧)青少年サウンド・フォーラム
The Young Sound Forum of Central Europe
選考:リヒャルト・フォン・ワイツゼッカー国際顧問(ドイツ)

中央ヨーロッパ(中欧)青少年サウンド・フォーラムは、2003年9月、「ドイツ青少年サウンド・フォーラム」とチェコの若手音楽家が共同で開催したテレジンでのコンサートをきっかけに誕生。同年11月にポーランドが合流し、3カ国にまたがるプロジェクトとなった。本拠地は特になく、参加メンバーは必要に応じて集まってリハーサルを行い、その後、コンサートツアーに出かけるという方式をとる。04年5月には、ベルリンで、3カ国54人の若者が室内楽形式で初めて一緒に演奏するコンサートが行われた。また、05年春には、ナチスに対するレジスタンス運動が展開されたポーランドのクライザウでコンサートを開催する予定だ。

●これまで奨励を受けた団体 Grant Recipients 1997-2003
1997年 ベトナム国立ハノイ音楽院
Hanoi Conservatory of Music, Vietnam
1998年 ポーランド国立映画テレビ演劇学校
Polish Film, Television and Theater School, Poland
1999年 キューバ国立芸術大学
Instituto Superior de Arte, Cuba
2000年 北アイルランド・アルスター青少年オーケストラ
Ulster Youth Orchestra, Northern Ireland
2001年 フランス・若手映画監督研修塾「レジデンス」
Résidence du Festival, France
2002年 欧州連合青少年オーケストラ
European Union Youth Orchestra
2003年 デ・ソーノ音楽協会 (イタリア)
De Sono Associazione per la Musica, Italy


若手芸術家奨励制度

若手芸術家奨励制度は、日本美術協会の活動の趣旨に添い、世界文化賞の一環として、次世代を担う才能の育成を目的に、1997年発足いたしました。選考は国際顧問が順次担当し、毎年、世界文化賞の受賞者と同時に発表されます。対象となった団体・個人は一年以内に有意義な計画を実行することを条件に、選考を担当した国際顧問より奨励金が贈られます。

奨励制度の目的/若手芸術家の活動、行動計画を援助し、奨励することを目的とする。
奨励の対象/若手芸術家を育成、援助している団体の活動、または若手芸術家の団体、あるいは個人の芸術活動。活動内容はプロ、またはプロをめざす者とする。
対象者の選考/その年の世界文化賞受賞者発表を主宰する国際顧問がその推薦委員会と協議、選考し、日本美術協会の了承を得る。
奨励金/毎年500万円を上限とする。対象者が複数の場合は適正に配分する。
対象者の義務/奨励金を受けた団体、個人は奨励金を直接芸術活動のために使い、その活動についての報告を日本美術協会に提出し、協会はこれを「年間報告書」に掲載する。



お問合せ先
財団法人 日本美術協会
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FAX: 03-5251-2247