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「世界文化賞」国際顧問にドイツのクラウス=ディーター・レーマン氏

2010年 9月 14日
「世界文化賞」国際顧問にドイツのクラウス=ディーター・レーマン氏

ゲーテ・インスティトゥート総裁のクラウス=ディーター・レーマン氏が、「高松宮殿下記念世界文化賞」(財団法人 日本美術協会主催)の国際顧問に2010年10月から就任します。
ドイツの国際顧問は、元経済大臣のオットー・グラーフ=ラムスドルフ氏が務めていましたが、同氏は2009年12月に逝去されました。レーマン氏はその後任として、ドイツ推薦委員会を主宰し、2011年から受賞候補者の推薦を行います。

クラウス=ディーター・レーマン氏の略歴
Klaus-Dieter Lehmann
(1940年2月29日生まれ、70歳)
1988年、フランクフルトのドイツ図書館総長となり、ドイツ統一後、フランクフルトとライプツィヒにある国立図書館をその場所に残したまま統合(統一名称はドイツ国立図書館)、その総長に就任しました。次いで、1998年から2008年まで、ベルリンの博物館群、州立図書館、プロイセン文化財機密国家公文書館、州立音楽研究所などを管轄するプロイセン文化財団の総裁を務めました。その間、世界遺産であるベルリン中心部の「博物館島」(ペルガモン博物館など5つの博物館)の修復に中心的役割を果たしました。2008年に同総裁を退任し、2002年から副総裁職にあったゲーテ・インスティトゥートの総裁に就任しました。ゲーテ・インスティトゥートは85カ国に150の出先機関を擁するドイツ連邦共和国の文化機関です。

6人の国際顧問
レーマン氏以外の国際顧問は、ランベルト・ディーニ(元イタリア首相)、ウィリアム・ルアーズ(元ニューヨーク・メトロポリタン美術館理事長)、フランソワ・ピノー(仏・ピノー現代美術財団理事長)、クリストファー・パッテン(オックスフォード大学総長/元香港総督)、中曽根康弘(元首相)の各氏。各国際顧問の下に専門家からなる推薦委員会があり、毎年、受賞候補者を推薦します。